瑞芳からのバス

　瑞芳の駅前でバス乗り場を捜すがよく分からない。案内所でパンフレットを貰おうとしていたら、女性係員が何処まで行くのかと訊いてくる。それで九扮と応えると、パンフレットに乗っていたバス路線にマル印を付けてくれ、乗り場の番号を教えてくれる。そればかりかEasy Cardの翳し方まで教えてくれる。路線に寄って翳し方が違うそうで、乗る時一回翳せばいい路線や、乗る時と降りる時の二回翳さなければならない路線があったりするらしい。

　乗り場も傍に居たおじさんが丁寧に教えてくれる。反対方向から乗る路線番号のバスが来たのでそちらに向かおうとすると、さっきのおじさんが大声と身振りで違う、違うと教えてくれる。乗る予定のバスとは反対方向だったようで、こちらでは行きと帰りで同じ路線番号を使っているらしかった。

　バスは結構大勢が乗ってきて、ほぼ満員。勿論立ち席だった。細い山道を縫うように走っていて、反対方向からのバスがやって来ると、よくこれで擦違えるなと感心するようなぎりぎりを擦り抜けていく。

　満員だったバスも九扮で殆どが降り、金瓜山へ先に行く我々はそこからやっと座ることが出来た。