2011年は初めて年二回の海外旅行を敢行した年だった。それだけ日本に閉塞感が強かったのかもしれない。大震災直後の3月に行ったシンガポールの次、二度目に選んだ渡航地はベトナムだった。
きっかけが何だったのかは最早思いだせないのだが、8月終り頃旅行に出るのに、7月頭ぐらいにネット展開していたエイビーロードのツアー募集サイトで妻が見つけた「スーペリアホテル滞在 ハノイ五日間」というものだった。
シンガポールに新嘉坡鶏飯(シンガポールチキンライス)があるように、ベトナムにはフォーがあった。偶々だが、私が横浜、川崎方面に出張する際には必ずと言っていいぐらい使っていたフードコートの屋台があった。横浜駅西口の地下、伊勢丹モールの奥にあったフードコートで、元々はベトナムフォーの専門店シクロだった場所で、その後その店が閉店した後に入ったのが新嘉坡鶏飯の店だった。いずれの店でも散々ランチを食べたのだが、シクロ時代の生春巻き付きのフォーのセットはお気に入りのものだった。