norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

不思議なフライト

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 2011年シンガポールからの帰国便はガラガラだったせいで、普段は飛行機では寝れないタチの私でも、四人用のシートに一人で横になってぐっすり眠ることが出来た。その他にも何時ものフライトには無い不思議なシーンが幾つもあった。

 眠り込む少し前、濃いめの化粧の派手な服の女性がCAに腕を組みながら親し気に話し込んでいる。(私は旅行慣れしてるのよ)的なアピールを振り撒いているように私には見えた。

 「そろそろ機体は降下を始めます」というアナウンスが流れると、何時の間にか私達の後方の座席に乗客が増えている。しかも皆、シンガポール航空の乗務員の制服を着ている。よく見ると先程CAに親し気に話し掛けていた派手な服装の女性も含まれている。

 (えっ、CAだったの?)

 更には機体が成田に到着して我々が通路から降りようとしていると、何人ものCA達が客席で談笑している。ここは全員が立ってお客をお見送りする筈のシーンだ。(何なんだ、これは?)

 そう思いながらボーディングゲートを通りぬけていてはたと気づいたのだ。(あれは全員、日本人だった)

 つまりは放射能汚染に怯えて海外へ脱出している外国人の中にはシンガポール航空の乗務員もいっぱいいて、その補充の為に逆に海外に赴任していたシンガポール航空の日本人乗務員が駆り集められたのだった。

 我々の帰国便は海外のあちこちから急遽、日本人スタッフを集めてくる為にフライト予定が遅延されたのだということにその時、気づいたのだった。

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