一日中、駐在員事務所で資料作りに缶詰になっていた夜は、レストランに行こうと言い出したのがもう夜7時になっていた。イタリアンで結構人気のある店らしく、先に着いたグループから携帯で20分待ちだというので、どうしようかと言っていたのだが、案内役のI氏もまだそんなに店のレパートリーが無いらしく、待とうということになる。が、そんなに長くなく、入り口にあったメニューで何にしようか決める間もなく案内された。
メカニック関係の若い人たちもいれて総勢13人。なかなかメニューが決まらない。そこで私がリーダーシップを発揮することにして、アペタイザーはアンティパストを2皿取るように言って、適当に自分たちでボトルのワインを頼む。私はとっくにメインも決めていたが、他の人達のがなかなか決まらない様子だった。
メニューを説明していたのは、いかにもイタリア系という感じのひょうきんそうな給仕。ワインなどを持ってきてくれたのは、若い可愛い娘だった。コルクの匂い嗅ぎから、テイスティングまで私にさせる。てきぱきメニューを注文したので、私がホスト役だと思ったのらしい。
アンティパストは、蛸の唐揚、チーズのフライ、もう一品パンに香草とチーズを載せたものだった。唐揚が辛いソースがついていて、結構みんなに好評だった。
メインはフィレステーキのフローレンス風ソースにして、フィットチーネを付け合せ、イタリアンドレッシングのサラダにする。味は結構よくて、私だけがかなりの量を食べていた。