オルセー美術館は元々オルセー駅の駅舎だったものを再利用したものだ。当時はプラットホームだった場所がガラスの天窓が張られたホールになっている。南仏への往復で使ったリオン駅と同じ雰囲気がまだ感じられる。主な展示室は大ホールの両翼にある5階建くらいの元駅舎が使われていて、ホールのほうは大型の彫像やモミュメントが展示されていて、それをゆっくり眺める為のソファなどが置かれている。
面白いのはホールの一角にオペラ・ガルニエ宮の模型を断面で切ったものと、ガラス張りの床のしたに置かれたもうひとつのガルニエ宮の模型をまるで空から見下ろすかのように見られるものだ。ちょうどオペラ座を見てきたばかりだったので、なるほどあそこはこういう構造になっていたのかと得心したのだった。