ルーブルには幾つも有名な彫像がある。勿論最も有名なのはミロのヴィーナスだ。世界の国宝と言ってもいいような大美術品がさりげなく通路に置かれているのが感動ものだ。
しかし私は最も好きなのは以前にも書いたかもしれないが、サモトラケのニケ像だ。
背中の翼を広げて今にも飛び出そうとしている様子だが、頭部が無い。この頭部が無いことが却っていろいろ想像をたくましくさせるのだ。勝利の女神だというのも好きなポイントかもしれない。
そしてもう一体、気になる像がある。
訪れた際には、説明書きを読んで何と言う像なのか分かっていたのだろうが、すっかり記憶から消え失せている。ネットで色々検索を試みてみたがなかなかヒットせず、ようやく見つけ出した。アテナかアフロディーテという女神なのではと思っていたのだが、メルポメネーというやはりギリシャ神話に出てくる女神の一人らしい。手にしている男の頭のようなものは誰の頭なのか結局判らずじまいだった。