ノートルダム・ド・ラ・ガール大聖堂からの眺望を堪能した後は車で坂を降り、昼食を採るシーフードの店、ミラマへ案内して貰う。運転手とは2時間後に港前の駐車場で待合せを決めて店内の入る。外のテラス席もあったのだが、熱射で暑そうなのでエアコンが効いた屋内の奥の席を所望する。
メーテルドテルが来て注文を訊くので、まずシーフードのサラダメール(魚介類のサラダ)を頼もうとすると、後でブイヤベースにするならちょっと多過ぎるのでグリーンサラダにしたようがいいと薦められる。
それで私と妻とにそれぞれブイヤベースを、息子にはフランスに来て相当気に入ったらしい生牡蠣を、娘には伊勢海老ほどもあるランゴスティンという海老の焼き物を頼み、ワインはプロバンスのロゼにする。
ブイヤベースは最初に生の状態の魚介類を見せにきて、その後レストラン中央の調理台で客に見せながら調理する。
最初にスープがやってきて、食べ方を説明してくれる。カリカリに焼いたパンに生のニンニクを擦り付け、それにアイオリソースというマヨネーズ風のソースをたっぷり載せてそのままスープに落とし、暫く置いて柔らかくさせて食べるという次第だ。生のニンニクのつんとする辛さが食欲を段々盛上げてくれる。暑さに疲れて落ちた食欲が次第に戻ってきた。ロゼの酔いも手伝っていたのかもしれない。しかし、最後のほうに魚介類の肉が皿に盛られてきた頃には、もうかなりお腹もいっぱいになってきていて、全部は食べ切れなかった記憶がある。