norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

アヴィニョン到着 ゴッホが観た南仏

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 南仏旅行後すぐにしたためた旅行日記にはTGVでアヴィニョンに到着した時の印象がこう記されていた。

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 TGVを降りて、アヴィニョンの駅に降りたったら、あたり一面が真っ白に見えた。光が強すぎるのである。ゴッホアヴィニョンだかアルルだかに最初に来た時に、おなじようなことを言ったというのを聞いたような気がする。日差しが暑いことより、光が眩しいことが、より強烈な印象だった。

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 そう、丁度そんな表現がぴったりだった。その夏が特に暑かったせいもあったかもしれない。が、南仏の日差しは明らかにパリの日差しとは違っている。何もかもが白く眩しい。

 

 アヴィニョンTGVの駅は、近代的な駅である。白く塗られた鉄骨で吊橋のように張られた屋根に覆われている。日差しを弱めるスモークガラスが一面張られていて、外の光を入れて、ホームは異様に明るい。真新しい飛行場のロビーのようである。ところどころの柱にある、大きな広告のポスターは、どれも洗練された美しいものである。パリーリヨン駅とアビニョンTGV駅の対比は、ルーブル美術館の昔ながらの宮廷建築と、中庭のガラス張りのピラミッドの対比を思い起こさせる。フランス人は、古いものと新しいものを融和させるのも巧みだ。

 

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