norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

いざ、南仏へ

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 パリ到着の三日目、朝の散歩を終えた後、いよいよホテルをチェックアウトしてTGVに乗る為にリオン駅を目指す。

 パリには大きな駅が5つか6つあったと記憶している。大きなというのはそこから長距離列車が発車する駅で、パリに到着する終着駅でもある。フランス語でガールと呼ばれていて、地下鉄メトロや、近郊電車RERなどの駅、スタシオンとは区別されている。映画で有名な北駅、東駅、サン・ラザール駅、モンパルナス駅などでモンパルナス駅はパリ近郊の観光地、シャルトルへ行くのに使ったことがあった。南仏へ向かうガールはリオン駅で、バスティーユ広場の先にある。

 リオン駅までは地下鉄を乗り継いで行くのだが、途中で金髪のフランス人の男の子に声を掛けられる。何と言ったのか判らず「Pardon ?(何ですって?)」

と訊きかえしたのだが、結局何を言いたかったのか聞き取れなかった。どうも地下鉄への通路を大きなカートを牽いて歩いていたので、その荷物に関して何か言われたらしかったが、結局そのままになってしまった。

 リオン駅では最初に到着したホームに自分達が乗る列車番号の表示がなく、一旦外へ出てぐるっと巡って別のホームへ向かわなければならないことが分かる。在来線と新幹線のホームが別のようだった。

 新幹線ホームまで外側の通路を急いでいると、今度は若いフランス人の女性に声を掛けられる。身振り手振りも含めて、「あそこのスタンドでパンを買いたいのだけど、お金がちょっと足りないの。少し恵んでくれない?」みたいな事を言っているようだった。普通の身なりで乞食のようではなかったが、この時はフランス語が判らないという仕草で先に進むと、別の人に声を掛け始めた。訳がわからない国だと感じた瞬間だった。

 

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