norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

パリの朝

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 パリに着いて飛行機を降りる際のファーストクラスについて、妻が呆れていた。床などゴミが散らかし放題だったそうだ。

 その事がパリに着いて一夜明けた朝によく判った。

 パリの市街を歩くと、石畳にゴミが散乱しているのにどうしても目がいってしまう。どうしてこんな所にゴミをこんな風に捨てるのだろうか。日本人にとっては素朴な疑問だった。それが朝になって、街のそこここで水栓が開かれ、石畳の端に水が流され、様々なゴミがその水でどんどん流されてゆくのを観ると(ああ、こうしてゴミを流してゆくのか)という感動に近い驚きと共に、こういういい加減なゴミの処理の仕方がフランス人なのだと気づかされる。

 朝、ホテルのバルコニーから市の清掃車がアパルトマンのゴミを集めてゆく様をつぶさに眺めていて呆れてしまう。

 アパルトマンに据えられている(多分、市で設定している)緑のゴミ箱はゴミ収集車に自動的に組付くようになっていて、清掃員が収集車の後ろにそれを置くと、機械が自動的にそれを掴み、持ち上げてゴミ箱をひっくり返し、中身を自動的に収集車の中へ放り込むようになっているのだった。なんともずぼらなゴミの集め方なのだ。

 

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