昨日の続き。仁川から成田往きの日航ジャンボ機に乗り込んできて隣に席を取った三人の韓国娘たちはとても不思議な存在だった。
当初乗込んできた際には早口のハングル語で、矢継ぎ早に会話をしていて全く何を言っているのか理解できないでいた。その頃は留学でもしている学生かなと思っていたのだが、突然会話が日本語に変ったのだ。それもかなり流暢で早口だったので、二重人格の人格移動が起こったのかと思うほどだった。
「精算はそんな細かいのは適当に書いとけばいいのよ。どうせバスとかは領収書なんか出ないんだから。」
「仕事が終わったら適当にどんどん遊べばいいのよ。私は遊ぶつもり。」
日本語で聞こえてきたのはそんな会話だった。
想像するに、日本と韓国の両方に事務所のある会社に勤めていて、業務出張のOLの様子だった。通訳として勤めているのかもしれないとも思われた。
反対側の営業のH氏がしきりに話し掛けろとけしかけてくるのだったが、それは止めておいた。機内誌に載っていた機内ストレッチを突然始めたりして身体に似合わない豊かな胸をすぐ横でゆさゆさ揺らしたりするので、ただただ目のやり場に困っていたのだった。