ルノーサムスンのテクニカルセンタがある水源(スウォン)という街は水源華城という古い城壁の跡が残っている観光名所のあるところだった。その横を擦り抜け、確か丘の上のほうにあったテクセンへ向かう。
夕方からのミーティングにはRSM側からは4、5人が参加していたが、英語が話せるのは一人しか居らず、殆どがハングル語で喋っているのでこちらは何を話しているのかさっぱりわからない。所々で英語が判る一人が通訳してくれるのだが、こちらからのプレゼも英語でやってどれだけ向こうに通じたのか表情で観て取るしかないのだった。
1、2時間程度でミーティングは終わって、RSMの技術者と営業の連中から近くのレストランへ招待される。ちょうど狂牛病が蔓延していた年で、名物の牛肉カルビなどは提供が禁止されていた。それで豚肉カルビの焼肉専門店へ案内されたのだった。水キムチを始めとして何種類もあるキムチの前菜があって、韓国特有の24度ほどある焼酎を韓国式の酌み交わし方で呑むことになる。幸い、こちらから出向いたメンバーに酒の弱い者が居なかったので、結構対等に飲み交わすことが出来たようだった。