チャンギ空港へ到着したのは深夜１時ということもあったのか、入国手続きも空いていてスムーズだった。バゲージクレイムでスーツケースを受け取りロビーへ出ると現地案内人がすぐに見つかり直ぐにバスのほうへ案内される。ツアー名もそこまでは日本の旅行代理店レジャーツアーのウッティというツアーだったのが、そこからは現地の旅行代理店南西ツアーに変り、目印につけていたウッティのバッチの上に南西のシールを貼るだけといういい加減さだった。
待っていたのは大型観光バスだったが、乗ったのは我々家族だけだった。夜のシンガポールの街を抜けて目抜き通りのような大通りに面したコンコルドホテルに到着する。が、バスはホテルのメインの入り口を通り越して裏通りに入り、そこで降ろされる。ホテルには裏口から入ることになる。なんだかこそこそ入るみたいで気になったが、どうも表口に大型バスを駐車することが出来なかったのだろう。シンガポールは何かにつけて警察の取り締まりが厳しいと聞いていた。
コンコルドホテルは、観光ホテルというよりはビジネスホテル風だった。それでもかなり大型のホテルで、建物は円筒形になっていて、各部屋は全て外側に面している。その内側に各階の回廊があって、中庭のようになったホテルの一階のロビーが見おろせる。下から見上げると円筒形のある隅に６基のエレベータが上ったり下がったりしていた。我々の部屋は１０階だったが、最上階は２０階ぐらいはありそうだった。
ホテルのドアマンがまるでスーパーマリオの変装をしているのではと思うような姿だったので、思わずカメラを向けてみた。
