最初にバリに来たヌサドゥアのプトゥリバリホテルの時は、ビーチは完全にプライベートになっていて、物売りの立ち入りなどはかなり制限されていた。一方、ビンタンバリビーチはクタという結構な繁華街の中にあるせいか、ビーチのセキュリティチェックは鷹揚だった。実に様々な物売りが頭に籠を載せてやってきていた。バリの細密画売り、木彫り像売り、磨いたホラ貝売り、ろうけつ染めのパレオ売り等々だ。中には怪し気な、というか完全に紛い物のロレックスなども売りつけにやってきていた。砂浜に面した芝生に並べられたホテルのデッキチェアで休んでいる時には近づいて来ないのだが、砂浜を抜けて水辺へ出ようとすればすぐに寄ってくる。ホテルのガードマンと物売りの間には阿吽の呼吸があったようだ。