バリには幾つか有名な民族舞踊がある。そのひとつがバロンダンスだ。バリに到着した最初の朝、観光バスに載せられていろんな名所を廻ったのだが、その最初に訪れたのが、民族舞踊を専門に見せるステージのある会場だった。1時間ほどの舞台で、入替制になっていて、次から次へと観光客がバスでやってきて、ステージを見て帰るのだった。
英語の説明用パンフレットを呉れたので、大体の内容は読めたのだが、筋が無茶苦茶で、正しく理解出来たとは言えないかもしれない。大雑把に言えば良い神様と悪い神様が延々と戦うという話で、一般民衆や王様やお姫様なども出てくる。ナイフを自分の胸に突き立てトランス状態になるのは、ストーリーとどういう関係があるのかさっぱりわからなかった。しかしバックに流れるガムランのお囃子のような演奏は聴きごたえがあった。
バロン神のお面はお土産でも売られていて、我が家でも娘が欲しがって買って帰り、今でも娘の部屋には魔除けのように飾られている。