norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

ヴィンターシャイダーミューレ

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 Medenbachを出てからは、アウトバーンを一旦降りて8号線という一般道を北上する。この時かどうかははっきりしないのだが、自分が運転していて、危うく事故を起こしかけた事件がある。確か、助手席に駐在員のT氏だけが乗って居る時で、アウトバーンを下りたばかりか、これから乗るところだったか、とにかく一般道だった。複数車線のところを走っていて、急に車線を変更しようとしたら、後ろからその車線に大型トラックが迫っていたのだ。車線変更する前に横をミラーと目でちゃんと確認しなかったようだ。突然T氏が危ないと大声を上げた。そばには他の日本人は居なかった。最初の運転訓練している時はとても緊張していたのでその時ではない筈で、それ以降とても気をつけて運転していたのもあって、後半でもない。一般道路を走っていた時であることから、この日、アウトバーンを降りてからのことではないかと思うのだ。この日以来、T氏には頭が上がらない。

ジーブルグという街の少し手前で478号という路線に入り、ケルンよりちょっと手前の南東、ボンの街の真東あたりになるWinterscheider というところへ向かう。その夜はここにあるWinterscheider Muhle(ヴィンターシャイダーミューレ:粉挽き小屋という意味)という古い格式ある四つ星ホテルに泊まることになっていた。日本で言えば、奈良ホテル、万平ホテルぐらいの感じである。T駐在員が見つけたかして、隊長のS課長がいたく気に入り、旅程にいれたのだった。この周辺はBMWが操安性の評価として使うカントリーロードだということだった。このホテルを基地にして周辺の試乗コースを幾つかのグループに分けて交替で走行する。アップダウンの起伏が結構激しい場所で、なかなか3速からトップに上げられない。が、運転のうまいT氏は4速でこともなくスピードを殺さずにカーブを切っていく。

 途中隊長S課長のグループがはぐれて、いつまでも帰ってこない。散々待たされた挙句に帰ってきて、皆からのブーイングを受ける。何でも、田舎道の中にある古い民家のようなところを訪ねようとして迷ったらしかった。この日は夕食もここでとることになっていたのだが、S課長の勝手な行動のおかげで、時間が遅くなり、夕食も随分遅い時間になってしまって、ちゃんと食事できるか心配だった。そしてダイニングが分かりにくい奥の奥。が、どうにか間にあったようで、座席は随分混んでいたが、大半の客はもう殆どデザートになっていた。メニューがドイツ語とフランス語で殆ど読めないが、ボーイが生の肉まで持ってきて説明してくれた。

 基本的にフランス料理だが、本格的なものではなくて、ドイツの田舎風という気がした。生牡蠣をオードブルにとり、メインは子牛の肉料理にした。後で他の人が頼んでいた鹿の肉にすれば良かったと思ったが、残念だった。鹿はこのホテルの裏で飼っているもののようである。

 ワインはフランス産の赤とドイツ産の白をボトルで頼んでみんなで飲んだのだが、あっと言う間になくなってしまった。最後はデザートのアイスクリームがフランボワーズ味を頼み、デミタスコーヒーでしめる。