ハイデルベルグでは一泊することになる。ホテルは川沿いの瀟洒な四つ星のホテル・プリンツ。日本語風に言えばプリンスホテルという事になるのだろう。一番印象に残ったのは、コンチネンタル風朝食。やはりバイキング形式になっている。ここは朝食もいいが、ダイニングルームの雰囲気がいい。大きなガラス窓から明るい日が差し込んでいて、白いレースのカーテン、ピンクのテーブルクロスに映えている。ここでは色々盛られた朝食メニューの奥に銀色のバケツに冷えたシャンパンが用意されていたので、せっかくなので御馳走になる。シャンパングラスが細長い上品なもので、味もドライなものだった。朝っぱらからいい気分になる。が、その日も運転があり、一人だけシャンパンをこっそり飲んで後で窘められたような記憶がある。
