ボストンでテキサスインスツルメントを訪問した後は、インテルを訪問する為にテキサスのフェニックスへ移動する。USエアー便で3、4時間は掛かったと思う。夕方、飛び乗るように飛行機に乗ったのだが、フェニックスの空港に差し掛かった頃にはもう暗くなってきていて、街の灯りが宝石箱をまさにひっくり返したように光っていたのを記憶している。
フェニックスという街は、これまた中学生の頃、グレン・キャンベルという人が歌った「恋はフェニックス」という歌で知ったところだ。
By the time I get to Phenix, she’ll be rising・・・
カントリーというジャンルを初めて知った曲だったような気がする。同じ頃、やはりカントリーで邦題は忘れたがWichita linemanという曲で、アメリカにはウィチタという名の街があることも知ったのを思い出してしまった。歌っていたのは、同じグレン・キャンベルだったと思う。ある時、会社にアメリカ人の来客があって、何故かウィチタという地名が話題に上って、ウィチタラインマンという曲を知っているかと訊ねたら、全く知らないという返事だったので驚いたことがある。日本で言えば「はるばる来たぜ函館~」を知っているかと訊いて知らないと言われたような感じだ。