norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

サンラザールホテル 最大のトラブル

f:id:norimakihayate:20160625114227j:plain

 昨日は1万2千歩を超えた。逢妻(あいづま)から出発して刈谷野田新町東刈谷三河安城と過ぎて、安城まで到達した。この辺りはトヨタ自動車三菱自工などの自動車城下町だ。

 

 暫く前にちらっとだけ予告した、パリ二度目の旅行で宿泊したホテル コンコルド・サンラザールの最大のトラブルについて触れる。帰国する日の最終日は日曜だった。シャルルドゴール空港を出発する便はお昼前ぐらいだったと思う。ホテルでコンチネンタルの朝食を採った後、チェックアウトをしようとして、それは発覚した。帰りの航空券、パスポート、現金などを預けていたホテルのセーフティボックスの鍵が壊れたというのだった。その当時は今のように各部屋に金庫があるスタイルではなく、ロビーのコンシェルジュ受付の後ろ辺りに小部屋があって、銀行の貸金庫のような抽斗式のボックスがずらっと壁いっぱいに並んでいるタイプだった。おそらくはその部屋に入る為の鍵が壊れたのだったと思う。更にはその日は日曜で、鍵修理の業者は休みで捕まらないというのだ。最初は何を言っているのか判らなかった。英語が通じなかったというのではなく、あまりにあり得ないような話だったからだ。そのうち、空港へピックアップしてくれる現地案内人もやってきて、その人にフランス語で交渉して貰ったのだが、何せ鍵修理の業者がつかまらないことにはどうにもならないの一点張りだった。

 最初はホテルのロビーで待っていたのだが、出発時間が近づいてくると、現地案内人から取りあえずパスポート無しでも空港まで行って待機していて欲しいとの事で、我々夫婦と案内人の三人で空港に向かうことになった。

f:id:norimakihayate:20160625114400j:plain

 

 この時、空港のKLMチェックインカウンターの前で記念写真を撮っているのだが、意外と平然とした顔をしている。よくよく思い出してみると、駄目ならダメでパリにもう一泊すればいいと覚悟を決めていたのだと思う。元々この旅行日程は会社規定の大型連休の前後は有給休暇を取ってはならないという禁を犯すもので、連休突入の前日に戻るという届けを出していて、旅行先から飛行機の都合で一日延びたという連絡をすることにしていたのだ。だから嘘が本当になって都合よかったと思っていたのだろう。

 ホテルでセイフティボックスが開いて、パスポートなどが空港に届けられたのは、飛行機の出発時間まで30分を切っていた。スーツケースを預けている余裕は無いとのことで、女性の職員に伴われて搭乗ゲートまでの長い地下通路をスーツケースを押しながら走らされることになった。そして他の乗客は全てもう着席している出発直前のアムステルダム往きKLM便に滑り込んだのだった。