昨日も天候不順の中だったが1万歩は何とか達成した。宮ヶ浜から薩摩今和泉と進み、生見(ぬくみ)を経て前之浜まで到達した。
検問所の検閲を無事通過して空港ターミナルへ到着し、指定された南ウィングのカウンターへ行って観ると、受付はその他諸々を一手に掛け持ちで扱う担当者だった。旅行会社ではなく、空港職員が各旅行会社から委託を受けて旅行者個々に案内をしているのだった。ジェットツアーの名前を告げると、旅行者リストのようなものを繰って、「今回のツアーはお二人となります」と私達新婚夫婦にこともなげに伝えたのだった。旅行のパンフレットには最低催行人数二名となっていたが、まさか本当に私達二人だけとは思いもしなかった。
往き帰りのエアチケットを渡されて空港カウンタでチェックインするように言われる。今度は欧州までの便、ルフトハンザ航空のチェックインカウンタだった。無事チェックインを済ませバゲージを預けてから出国管理に向かう。
出国手続きも時代とともにどんどん変わっていった。最初に海外に出発した時は、今はもう廃止されている入出国カードの記入と署名があった。SEXの欄があって、有・無ではなく男・女を記載するのだという有名なギャグのアレである。一番緊張するのはサインだ。当時はアルファベットでフルネームを書かねばならず、活字体は認められておらず筆記体でなければならない。それをパスポートに予め署名してあるものと見比べられるのだ。一応練習はしていったが、普段から筆記体のローマ字で自分の名前を書くことなど全くといって無かったので、パスポートのものと同じに書けるか自信がなく、とても緊張したものだった。それがいつしか活字体でもいいことになり、更には数年後には漢字の署名でもいいことになり、そして2000年頃だったか、とうとう入出国カードそのものが廃止になったのだった。