norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

悪夢の大事故

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 昨日も無事1万歩超えを達成。玉造温泉から隣の来待(きまち)という所まで進んだ。

 

 前日紹介した単身赴任期の走行実績、

総走行距離 124,225km (最終オドメータ 147,754km)

 月平均走行距離 1,911km

 年平均走行距離 22,833km

からすると、この間に大きな事故に遭わない筈がない。私の場合幸いにしてというのか、不幸にしてというのか、一度だけの大事故(小事故?)で済んでいる。

 

 事故に遭ったのは単身生活を初めて3年目。さる高速自動車道の中で、時間はそろそろ冬至にも近くなる秋口の午前5時頃。まだ夜明け前の真っ暗な頃で、その高速道路には街燈は無かった。

 移動時間短縮の為に日曜の夜は早めに寝て、深夜に自宅を出発し、明け方着いて仮眠を取るというのを毎週繰り返していた。通常制限速度100km/hの高速道路に乗って15分ほど走ったところの道路が右に大きくカーブするあたり。

 突然、道路を横切る人影を発見し中央分離帯のほうに避けたのを認めたあと、その場を通過した直後、目の前に道路2車線をふさぐ格好で横向きに止まっている車を発見。咄嗟に急ブレーキを掛けながら、ハンドルを切って車の左側とガードレールの4mぐらいの間をすり抜けながら止まった。この時、車の横をすり抜ける際に当方の車右前方のフェンダ部が相手の車と接触したらしい軽いショックを感じた。

 

 車を通りすぎてすぐの場所の路肩に止めたが、後続の車が来る可能性があり、大変危険に感じたので、そこから100mほど車を前進させ、路肩にライトをつけ、ハザードを点灯させたまま停車した。すぐに携帯で110番通報。相手先にはすでに通報があった模様で、場所が同じかどうかを確かめていたが、同じと分かったらしく、パトカーがくるので待機するように言われた。

 

 あたりは夜明け前で真っ暗。付近に灯火はまったくなく、後ろを振り向いても何が道路上にあったのかまったく確認できず。時たま来るトラック等の灯火の陰で、車らしいものが道路上にあるらしいことがかろうじて分かる程度。道路を塞いでいた車は灯火はまったく付けておらず、回転灯や発煙筒の類も一切なし。

 その後、また車と車が衝突したらしい音を聞いたが、車の席からはまったく見えず、降りて、歩いて近くまでいったところ、もう一台の車が正面から衝突し、先に止まっていた車は弾き飛ばされて約180度回転して左側車線よりに車線と垂直に止まっていた。先から止まっていた車は前後とも大破状態。後からぶつかったらしい車は前部が大幅に損傷して右側車線に車線に平行でとまっていた。

 

 

 最初に道路を塞いでいた車の運転手は、雨の為、道路でスリップして前と後ろをガードレールにぶつけた後、止まったと証言していた。自損事故後、運転者は車を降り、道路を少し戻って、近づいてくる車に合図を送っていたと証言しているが、明かりや発煙筒などを持っておらず、あたりに街灯もないので、殆ど見えない状態での行為。

 

 

 私の車は、見た限りでは、右前のプラスチック製フェンダーが破れ、右前タイヤがバーストしていた。現場から危険回避のため少し移動できていたので、タイヤを交換し自走できるか確かめた。ハンドルをまっすぐにしては車が直進しない。左に10度ほど切った状態で何とか直進は可能だが車速は40km/hを越えるとステアが不安定となる為、40km/h以下で走行した。ハンドルを切ると急にハンドルを取られたり、車が勝手に曲がろうとするので、ハンドルをしっかり抑えながらゆっくり走行して地元の行き付けのディーラまで車を自走させた。

 

 この事故で、警察と保険会社の大きな不信を抱くようになった。警察官は事故報告書だけ出して、あとは民事でやってくれとのこと。私のほうの刑事責任は無かった。相手方の保険会社と当方の保険会社で話し合いをして貰ったが、最後まで決着が付かないまま。保険会社に担当者を替えて貰ったがそれでも拉致はあかなかった。そうこうするうちに最初に自損事故を起こした車の運転手は行方不明になったとの連絡を私の保険会社の担当から受けた。

 

結局私の車の修理見積りは総額420,882円 (サスペンション バンパー タイヤ等)

結局、損傷したアルミホイールはスペア用として使うことで費用を浮かし35万円を自腹で支払うことになった。

 

 事故調査に独立した損害保証の専門の調査会社の初老の男が我が家まで調査に尋ねて来たので事故について説明したのだが、帰り際、玄関まで送っていった際に、自分は実は東京地検を退職して今のところに世話になっていると明かしたのだった。それで大変に惜しいことをしたと思った。事故の話より、東京地検の話のほうがよっぽど聞きたかったのだ。 「東京地検というと、あの何か問題があった時に、列をなして踏み込むあれですか。」と問うと、「特捜部にいたので、まあそう、ですね。」との事。オウム事件の時に日本テレビ江川紹子と供によく出ていた元警視庁の男みたいな感じの人だった。

 

 最後の画像は、私自身でディーラーから取り寄せたミストラルと相手車の三面図面を重ねて、疵の位置から衝突時の二つの車の位置関係を解析したもの。保険会社にも提出したが、結局相手が逃げてしまって用を為さなかった。

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