norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

合理性の究極にあったプレーリーの選択

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 昨日は国府を出て、次の豊岡を過ぎ、玄武洞のほんの少し手前まで来た。

 

 B12型サニーの4ドアセダン、スーパーサルーンに決めかねて逡巡していた頃、会社でマイナーチェンジのカタログをふと目にする。それがM10型プレーリーだった。この車は最初の新車購入をしたB11型サニークーペを購入した際にはすでに発売が開始されていた車だったので見知っていたし、私が最初に師事した先輩が古いブルーバードセダンから乗り換えた車でもあった。

 

 プレーリーは当時としては画期的とも言える合理性の究極にあった車で、とにかく普通の車とは違っていた。同じ小型車枠なのに妙に背が高く、車室内が広かった。他には例をみないセンターピラーレスで両面リアスライドゲートを持つという特殊な構造だった。シートアレンジタイプも多く、3列シート8人乗りから2列シート4人乗りまであった。3列シート6人乗りで走行中も3列間を行き来出来るようなタイプまであった。

 

 泣き所はデザインの古臭さで、若者が選びたいような車ではなかった。私も当初この車の発売を知った時、コンセプトの斬新さに注目はしたものの、一目見て、ちょっと買う気にはなれなかったのを覚えている。

 

 それが発売から確か4年目ぐらいでマイナーチェンジをして少し形が格好よくなり、更に翌年、車体色の一新をして更に見栄えが向上した。私が目にしたのはこの車体色を変更したもののカタログだった。

 

 当時はスポーティーな車を嗜好してはいたが、根幹の部分では車はユーティリティーを最重要視していた。ホンダZ、B110型サニークーペ、B11型サニークーペと共通しているのはリアシートを倒すと広い荷室空間を作り出せること、何らかのリアゲートがあって荷物の出し入れがし易い事というのがあった。最初の車を持つ前の頃には、兄弟車だったサニーキャブ、チェリーキャブといった創成期のワゴン車や、フォルクスワーゲンのバスのようなワゴン車などに憧れていた時期もあった。M10型プレーリーはスポーティーさは別として、ユーティリティー性が豊かなこととしては、自分の嗜好にぴったり合っていたと言える。