norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

MAC SE

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昨日は大屋から出発して信濃国分寺、上田と過ぎ、西上田までやってきた。

 

 私のコンピュータ史でいよいよパソコンが登場する。パーソナルコンピューターは日立が最初に名付けたと言われているが、その機械はおそらくパソコンとは世間では呼ばれなかったと思う。私にとっての最初のパソコンと呼ばれていた機種はアップル社のマッキントッシュの割と初期の頃の機種、Macintosh SEだった。勿論、会社の所有物だった。80年代の終り頃のことだ。

 

 最初は部に数台導入され、少したってから管理職には一人一台、それ以外では課毎に数台ずつが導入された。コンピューターそのものには慣れていたが、初めていじったMac SEは衝撃的だった。何よりも驚いたのがマウスとGUI(グラフィックユーザーインターフェース)だ。

 

 それまでコンピューターというのは英数字をキーボードでコマンドを打ち込んで動かすものと決まっていた。画面には英数字の列が表示されるのが基本でカーソルを動かすのは矢印キーを何回か打つかリターンキーに拠るかしかなかった。それがマッキントッシュの登場で世界がひっくり返ったのだった。

 

 もうおぼろげな記憶しかないが、当初のマックにはGUIの習熟用ソフトが付いていた。それを動かしながらクリック、ダブルクリック、ドラッグなどの動作と画面上のアイコンというものに慣れていくように出来ていた。

 

 米国で作られたものをそのまま翻訳したようなソフトだったらしく、日本では見かけない、米国ドラマなどでしか見た事の無い道路に生えた消火栓などが出てきて、いかにもアメリカ製っぽかった。

 

 今ではもう全く当たり前の事になっている、何かを消去する際にゴミ箱というアイコンにドラッグしていくという発想も物凄く奇抜だった。パソコンが起動する際に、ボワ~ンという音がするのも度胆を抜かれたものだった。

 

 その当時、パソコンはまだ高価なもので、パソコンを使って仕事をするというのが、カッコよくお洒落なものと世間では捉えられていた。当時一斉を風靡した超人気ドラマ「ふぞろいの林檎たち」で時任三郎が演じた主人公の一人が働く職場にさり気なくマッキントッシュSEが置かれていたのをよく憶えている。今から思えばまったく貧弱な機械だが、その当時は「あ、この人。パソコンで仕事している!」と憧れたものだった。