norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

IBM SYSTEM/360

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 IBM SYSTEM/360は、私が就職した会社でも使われていた大型計算機であったと思う。途中で日立製のHITAC何とかという機種に変わったような気もするが、入社当時はIBM製だったようだ。

 

 当時、エアコンは常時は使われていなくて、夏場は窓を開けて凌ぐのが普通だった。そんな中で、コンピュータ室だけは冷房が常時効いていて、365日、24時間一定の温度に保たれていた。夏場の暑い時期には、用も無いのにコンピュータ室へ行ってきますと断りをして涼みに行ったことを憶えている。

 

 その当時から高価だった大型計算機は、常に稼働していて用途によって優先度が決められてタイムシェアリングという形で仕事がこなされていた。私の様な新人が依頼する機械性能予測のプログラミング実施などはバッチ処理と呼ばれていて、夜間の空いている時間にやっとやって貰えるような状況で、かなり優先度の低い仕事だった。

 

 私の入社同期の男も、このコンピュータ室に勤務していて、オペレーターという仕事を勤めていた。私が依頼した仕事が、今どういう状況にあるのかを同期のよしみで何度か尋ねに行ったことがある。そんな折に、ばんばん打ち出されてくるラインプリンタの出力用紙の中に私の所望する結果を彼と一緒に探していたことがある。かなり広いコンピュータ室の中で、どれが本体のコンピュータIBM360なのか全く分からなかった。けたたましい騒音と妙に涼しい室温の中で、次々に掃き出されてくるラインプリンタの出力用紙に只々自分のアウトプットがあるかを捜していたのだった。