昨日は庶路から出発して、隣の大楽毛（おたのしけ）まで到達した。
ギターを弾くようになって、当面の目標はギター弾きなら誰もが通過する禁じられた遊びのテーマと、ギター弾きなら誰もが挑戦したいと思うアルハンブラ宮殿の想い出だった。禁じられた・・・のほうは割と難なく通過したが、アルハンブラのほうはさすがに時間が掛かった。電車に乗っている時、バスに揺られている時、授業中で散漫になっている時、暇さえあれば右手のトレモロ奏法の練習をしていた。親指、薬指、中指、人差し指の順に弦を弾く動作をしてゆくのだ。極力同じピッチで、極力同じ強さになるうように、そして極力速く指を動かす。何時の間にか自分で意識しないうちに指が動いていることがあった。
我が家は音楽一家と言ってもいいかも知れない。ピアノは５人兄弟皆バイエルからやらされた。バイエルだけで終わったのは私と弟だ。ピアノを一番長くやったのは姉だが、小学生の時にブラバンでアコーディオンもやっていた。妹は中学校の時にブラバンでクラリネットをやっていた。弟は私に倣ってフォークギターを始めた。一番下の妹はやはりブラバンでフルートをやっていたように思う。お互いに影響しあっていたのだろう。
