昨日は新吉野から一駅先の浦幌まで辿り着いた。この所、一駅ずつしか進めない。
自分だけのコンポーネントステレオを初めて持った際には予算が足りなくて、プリメインアンプとチューナーとレコードプレーヤーまでしか買えなかった。その頃からラジオでもFM放送がステレオ放送になって、高音質で音楽を聴くことが出来るようになる。そうなるとどうしても高音質でステレオ録音をしたくなる。当時はそれをエアチェックと呼んでいた。
ステレオ録音出来るテープデッキを漸く購入出来たのは、アンプなどを買ってから数年は経っていた筈だ。それまで姉のお古であるモノラルカセットレコーダーでずっと我慢していたのだ。会社に入りたての頃、同期の仲間や歳の近い同僚たちとどんな機器がいいか散々オーディオ談義をしたものだった。そんな情報を得ながら最後に選んだのはTEACというメーカーだった。ちょっと特徴あるデッキで、カセットを縦に入れるのが特有だった。左右両チャンネルの感度を二つの大きなVUメータの振れで表示するのも特徴的だった。冒頭の写真はネットからの借り物であるが、機種は購入したのと全く同じものだ。
キャプスタインとピンチローラーをそれぞれ専用の2種類の液体を綿棒に付けて時々掃除していた。その当時のカセットテープは磁性体が剥がれやすかったのかもしれない。消磁機なるもので、ヘッドに移ってしまう余計な磁気を取るというのもやったことがある。消磁機はさすがに持ってなかったので、友人からその時だけ借りて消磁したのだった。こうしたメンテナンスも面倒なものではなくて、楽しみの一つだった。