norimakihayateの日記

現在は私の海外史に特化して記しています。私的な意見ははやてのHomePageへ書いています

太宰治・富岳百景

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 昨日は野辺地を出て一駅分、狩場沢までやってきた。

 

 太宰治はどちらかと言えば好きなタイプの作家では無かった。考え方が陰気臭く、自堕落なところがあり、だらしない。性格的にはとても嫌いなタイプなのに、次から次へと読んでみたくさせる魅力は何なのだろうか。学生時代や社会人になってまだ若い頃は考えもしないで只ひたすら読んでいた。一つには、文章の上手さなのだろう。おそらくは太宰が頭で考えたことを、そのまま読者に理解出来るように書き記す能力に長けていたせいなのだろうと思う。

 

 太宰には面白い作品はとても多いが、好きな作品はと言われれば私は富岳百景を挙げたい。もしかすると一番太宰らしくないかもしれない。しかしこの作品が好きで何度も繰り返し読んでいる。

 

 富士には月見草がよく似合う。

 

 富岳百景の中の有名な台詞である。このストーリーの中にも出てくる御坂峠の峠の茶屋の傍に井伏鱒二が建てた碑があるそうだ。結婚前のドライブデートで御坂峠の峠の茶屋にも訪れたことがある。しかし、碑は見たか定かには憶えていない。峠の茶屋はその当時でも相当古びていたので、今はどうなっているのだろうか。

 

 冒頭の画は、いつ描いたのかも思い出せないが、明らかに太宰治の富岳百景をモチーフにした心象画である。