昨日は盛岡から出発して、青山、厨川、巣子（すご）と過ぎて滝沢まで到達した。地図を確認していて、何時の間にか東北本線ではなくＩＧＲいわて銀河鉄道に乗っていることに気づいた。はて、どこかで路線を間違えたのだろうかと思って調べてみると、何と驚いたことに東北本線は盛岡が終点になっていて、そこから先は青森までずっと第三セクターによって運営されているのだった。このうち、岩手県内分をＩＧＲいわて銀河鉄道と称するようだ。全く知らなかった。２００２年に盛岡以北の一部が東北本線でなくなり、ついこの間のようにも思える２０１０年に青森まで全線が東北本線ではなくなったのだそうだ。
常磐線の相馬駅を通過した際にも触れているが、新幹線によって無くなってしまったものは意外に多いようだ。
さて、最初の東北旅行の際には盛岡でわんこ蕎麦を食している。地方を旅行してその土地の名産品を食するのは、同じ年に大学生になった五つ年上の親友に教えられたことだ。信州を一緒に自動車で旅行した友人である。山中湖でワカサギ料理を、松本駅前で信州蕎麦を、長野市では馬刺しを一緒に食している。
盛岡の駅の近くでわんこ蕎麦の店に入ったのは間違いないのだが、どの辺りで、どんな時間帯に食べたのかは全く覚えていない。かすかに憶えているのは狭い畳敷きになった場所に低いテーブルがあってそこへ案内されたことと、供される蕎麦の椀の内側が真っ赤に塗ってあったことぐらいだ。
