日立駅へは一度だけ降り立ったことがある。日立城下町の中にあって日立市、日立駅というからにはさぞかし大きな街で大きな駅なのだろうと思っていたのだが、意外とそうでもない。
日立駅は元々は助川駅という名だったそうだ。もちろん、そこに日立製作所の前身である日立鉱山が出来、やがて日立の中心的工場である日立工場が出来て、文字通り日立市、日立駅となったようだ。
駅を降りたつと、右手、北側に巨大なコンビナートの典型とでも呼べそうな配管と煙突とベルトコンベアの集合物がある。てっきり日立の火力発電所なのだろうと思っていたら、実は日立セメントという工場。しかも日立製作所とは関係がないのだとか。日立工場は反対の左手、右側に広がっているようだ。
日立工場は訪問したことがないのだが、この駅近くにある日立関連のビルには会議で一度だけ訪れたことがある。ちょっと小高いビルの最上階からは、線路を越して海が見渡せたという記憶もある。下はその時の雨模様の外の様子。3・11の際にはここも津波の被害には遭わなかったようだが、天井が落ちたとは聞いている。その時居た人は、生きた心地がしなかっただろう。