昨日は牛津を出て、肥前山口、肥前白石、肥前竜王とやってきた。
この辺の駅はJRの最長片道切符の終着駅になっているそうだ。最長片道切符?はて、何だろうと思ってwiki で早速引いてみた。が、何の事を言っているのかさっぱり判らない。完全にテツの世界の話になっている。どうも同じ駅を二度通らないで、最短で行ける一番遠い駅と駅ということではないかと思うのだが、私のこの説明でも他人が理解出来るかどうか。
この件以外に話題もないので、再び洋館の話。前述のコンドルや辰野の立派な建造物もいいが、個人の家で多少生活感があるのだが、伝統的な日本建築でない、洋風めいた屋敷というのも好きだ。
この手の家の原点になっているのは、エドガー・アラン・ポーのアッシャア家の崩壊という小説があるのだと思う。最初に読んだのは小学生の頃で、手塚治虫が描いた漫画だったと思う。そのすぐ後に、文庫で翻訳物を読んだ。旧漢字ばかり使ってあって、とても読み難い文体だったが、そのおどろおどろしさは伝わった。
小学校に上がる前か上がったばかりの頃だったと思うが、近所にも妙な雰囲気の家があった。尖った屋根と縦に細長い窓。門から奥まったところに屋敷があって、植え込みの樹木に隠れて全容はよく見えない。何か怪しげな人物が棲んでいそうな、ちょっと怖い洋館だった。江戸川乱歩の小説やドラマの雰囲気を醸し出していた。
冒頭の写真はもう30年以上前に撮った物で、鎌倉にある個人の邸宅である。少し前にテレビでも紹介されたことがあるので、この位の引用は許されるだろう。調べてみると戦前の総理大臣が別荘として使っていたこともあるという。
その後、個人の所有となり長く非公開のままだったが、つい半年ほど前にテレビと雑誌で紹介されていた。