norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

ザビエル記念聖堂

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 いよいよ新山口駅まで到達した。あれ、山口駅は?と思ったら、山口駅山陽本線沿いではなく、新山口駅から分かれる山口線の途中にあった。山口駅は県庁の最寄駅ではあるのだが、乗降客の多さでは新山口駅のほうが山口県内で最大とのことだ。新幹線も停まるからというのもあるのだろうが、山陽本線が通っているのも新山口だけというのも腑に落ちない。と思っていたら、元々この駅は小郡(おごおり)駅と称したのだという。山口駅よりも由緒ある駅で、横浜駅、新横浜駅のようにxx駅、新xx駅と二つある数多くの駅の中で、新xxのほうが古いという珍しい駅なのだそうだ。しかも、新幹線の為に新しく出来た訳ではなく、新幹線のぞみの停車が実現したダイヤ改正の際に改称することになったのだという。

 

 山口にはザビエル記念聖堂というカトリックの教会がある。こちらにも高校修学旅行の際に寄っている。我々が訪れた際には聖堂は扉に鍵が掛かっていて、中に入ることは出来なかった。私は生まれた時からカトリック信者なので、聖堂内に入れて貰う秘策は知っていた。カトリックには聖体訪問という習慣があって、これがしたいと申し出ればまず断られることはない。しかしそれをしなかった。同行した同級生の中に、俺は信者だから入れて貰えると豪語している者が別にいたからだ。しかしその男は司祭館という聖堂脇の建物まで頼みに行って断られていた。私の知る限り彼が信者だというのは初耳だった。

 

 この教会は今はどうか判らないが当時、内部は畳敷きだった。聖堂横の窓で一部割れているところがあって、合唱部部長に肩車して貰って、そこに手を伸ばしてカメラを押し当て、内部を撮影したからだ。地方の古い教会では畳敷き部分があるのは珍しくない。長崎などでも極普通にあったものだ。肩車してくれた合唱部部長は私を降ろす際にズボンの股の部分を割いてしまった。偶々コートを持っていた私は彼にそれを暫く貸してやることにしたのだった。

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