昨日は西阿知を出て新倉敷を越え、金光(こんこう)というところまで来た。
金光とは不思議な名前だと思って調べてみると、新興宗教金光教に由来するという。新興とは言っても、江戸時代ぐらいには遡るそうだ。天理教などと並んで幕末三大新宗教とひとつだと言う。
新興宗教というと必ずと言っていいぐらい、妖しげな大神殿というのが存在する。京都や奈良にある神社仏閣の大伽藍とはちょっと違う。欧州にある巨大カテドラルというのとも違い。何かしらの・・・、胡散臭さと言っては語弊があるが、人を怯えさせるおどろおどろしい畏敬感を抱かせるものと言ったらいいだろうか。
この手のものですぐに思い浮かぶのは、伊豆半島を高速道路を飛ばして終点にそろそろ差し掛かる辺りに突然広漠たる平原に現れる、M教大神殿だ。この世の物とは思えない、子供向け戦隊ヒーローに出てくる宇宙からやってきた地球征服を企む謎の侵略星団のアジトのような建物だ。
私が棲む近くにも似たようなものがある。S会本部大宮殿というのがそれだ。車一台がやっと通れるような山奥の一本道を昇って行くと、広大な山林の敷地の中に、巨大な大神殿が屹立している。
かく言うその手の宗教団体に対してどうこう言うつもりはない。その宗教が所有することが多い、その手の巨大建造物に対しての個人的感想である。