norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

西村京太郎・寝台特急殺人事件

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 上郡で山陽本線は大きく進路を西南に変え、兵庫、岡山の県境、船坂峠へ進んでゆく。昔で言うところの播磨国備前国の国境だ。JRはトンネルで越える。併走する国道2号線も別のだがやはりトンネルで越える。このトンネルは何故か心霊スポットとして有名らしい。交通事故の名所でもあるようだ。

 

 昨日はこの峠を越えて三石というところまで来た。三石は決して大きな街という感じではなく、駅も大きくない。それどころか自動改札機も設置されていない。この駅を境に両側の支線区でICカード読取システムが異なるせいのようだ。

 

 どんな場所なのだろうかと思って、wikipedia などで画像などを調べてみた。小さい駅なのに何故かアップされている画像は多い。紹介している記事の中にこの駅で終点となる終電があるという話があった。しかもその電車はそこの駅に留まり、次の朝始発となるのだ。そういうのを鉄道用語で夜間滞泊というのだそうだ。大きな駅ではないので、一便のみの滞泊らしい。普通は大きな電車基地まで回送していって、そこにまとめて停めることが多いそうなのだが、何故か一本だけそこで夜を超すらしい。面白いのは、運転手等もその駅の傍にある宿舎で夜を超すのだそうだ。

 

 三石として紹介されている画像の中に、一冊の本の表紙の画像があった。西村京太郎の寝台特急ブルートレイン)殺人事件だった。何故この本の表紙と思って記事を観たら、三石駅がストーリーの中に出てくるというのだ。そうなると気になって仕方なく、直近の再販店へ出掛けていって捜してみることにした。西村京太郎というのは特急列車などを題材にしたミステリーをよく書いているのは知ってはいたが、その数の膨大さには驚嘆した。文庫、ノベルズ版含めて100冊はあったのではないだろうか。その数ある列車ものの中で所望の寝台特急殺人事件はたったの2冊しか置いてなかった。中を観ると、西村京太郎のトラベルミステリーシリーズの第1作目の作品なのだそうだ。

 

 先が知りたくて、つい一晩で読んでしまった。