norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

明石海峡大橋とアンカレイジ

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 土山から東加古川加古川と経て、宝殿という場所を過ぎた。この辺りの地理には全く知見がない。

 

 二日前に通り過ぎた場所に舞子というところがあった。何気なく過ぎてしまったのだが、昨日実は舞子というのは、明石海峡大橋の入口であることを偶然知った。有栖川有栖という人の「作家の犯行現場」という本を何気なく繰っていて、その中のマジックブリッジという章で紹介されているのを発見したのだ。

 

 この中でアンカレイジなるものが熱く語られている。アラスカの嘗ての北回り航路の航空機の給油ポイント、アンカレッジの綴り間違いかと思ったのだが、原語はanchorageで同一だが、日本では何故かアラスカの空港はアンカレッジ、土木建築用語での吊り橋のケーブル繋留用基礎構造物の時はアンカレイジと呼ぶようだ。

 

 明石海峡大橋が実は世界最大の吊り橋であることも知らなかった。アメリカの金門橋、ゴールデンゲートブリッジあたりが世界最大なのだろうと何となく思っていたのだが、何時の間にか日本に世界最大の吊り橋が出来ていたのだ。

 

 で、そのアンカレイジなのだが、高さ38.5m、幅84.5m、重さ35万トンのコンクリートの固まりなのだという。想像を絶する物体だ。なにせ、吊り橋のメインの支柱になる主塔というのが東京タワーぐらいの高さがあるのだという。その二本の主塔に渡したケーブルを地上に繋ぎ留める為の重しなのだから無理もない。

 

 先の作家の犯行現場という本は、いろんなミステリーの作品の登場舞台を巡る旅行記のようなもので、この明石海峡大橋とそのアンカレイジは森博嗣という作家の「そして二人だけになった」というミステリーの舞台として使われているらしい。ただし小説の中ではA海峡大橋と仮名にはなっているそうだ。

 

 

 ついでにアンカレッジのほうだが、80年代には何度か降り立ったのを記憶している。確か待合ロビーの中に立ち食いの日本蕎麦屋があって、ヨーロッパから帰って来る際にここへ来ると、必ず一杯頂いてご無沙汰していた懐かしい日本の味を確認したものだった。

 

 更に数十年遡ると太平洋を越えるのに、ハワイの手前でやはり同じように給油の為に飛行機が立ち寄る島があったそうだ。自宅にある地球儀で確認してみたらハワイと日本のちょうど真ん中辺りにウェーク島という島があるのを見つけた。滑走路と給油所以外何もない島だったようだ。

 まだ太平洋航路はプロペラ機で往復していた時代の話で、確か女優の岸恵子が昔を思い返して話している際に出てきた地名だったと思う。勿論、私自身は観たことも降り立ったことも無い。