norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

木曽路

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 日出塩を出て、贄川(にえかわ)を過ぎ、木曽平沢に至る。洗馬辺りからずっと谷川沿いを行くことになる。川の名前は所々で変わるようだが、いずれは信濃川に合流するようだ。この川沿いに中央本線中山道である国道19号線が併行して進んでゆく。分水嶺はこの先、鳥居峠であるらしい。

 

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 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。

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 島崎藤村の夜明け前の冒頭である。右を見ても、左をみても高い尾根に挟まれ、ただひたすら谷間の道をゆくことになる。

 

 この谷間の街道にあって、夏の盛りの数晩繰り広げられる祭りの夜。木曽路を彩る風物のひとつだ。画像は30年ほど前に撮ったものだが、今も残っているのだろうか・・・。