松原湖を出て、佐久広瀬というところまで到達した。この辺りの小海線は国道141号線と併走している。3日前に使用した画像の小海線車両に若干違和感があったのだが、架線とパンタグラフがないせいだと気づいた。調べてみると、小海線は全線で非電化路線なのだそうだ。あまり勾配がきついという印象はないが、かなりの高地ではある。この辺り一帯は殆ど標高1000m以上あり、駅もJR標高の高い駅ベスト10のうち9駅を占めるそうだ。シリアルハイブリッド車両というのもあって、近頃の自動車のようだが、ガソリンエンジンで発電機を回してその電力を使って電動機で走るようだ。
道はまた千曲川とも併走している。千曲川は信濃川と同じ川であることをついさっき知った。長野県と新潟県で同じ川の名前を使い分けているらしい。千曲川と言う響きには、高原を緩やかに流れてゆくというイメージがある。
千曲川を歌った歌に、島崎藤村の千曲川旅情というのと、五木ひろしが唄った山口洋子作詞の千曲川という歌謡曲がある。後者は1975年の紅白歌合戦で、白組のトリを取ったヒット曲だそうだ。その両方の歌詞に草笛というのが出てくる。
暮れ行けば淺間も見えず
歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の
岸近き宿にのぼりつ
濁り酒濁れる飲みて
一人たどれば 草笛の
千曲川には草笛が何か所縁があるのかとも思ったが、山口洋子が藤村をパクッただけかもしれない。
画像は千曲川の映っているものを捜したのだが見当たらなかったので、千曲川沿いを走った晩春の頃の妙高あたりのものだ。