東京を出て五日目となる昨日、権太坂の頂上付近から出て、藤沢まであと数百mとい
うところまで到達した。権太坂を下ると戸塚に至る。ここは大学4年の頃、会社体験実
習というのがあって、某大企業H社の戸塚工場で実習をさせて貰うことになる。その後
まさかのまさかで、この会社は志望しなかった自分が会社都合により在籍させられてし
まうことになるなど、この時は思いもしなかった。時はまだ日本の高度経済成長期で、
日本の電機メーカーなどはカラーテレビなどを主力製品としてがんがん海外に売りまく
っていた時代である。テレビは勿論ブラウン管の時代。自動コンベアで日本製カラーテ
レビが、どんどん流れていって大量生産される横っちょで、トランジスタの熱破壊試験
を2週間ほど体験実習させて貰ってめでたく実習はチョン。ブルーカラーというものを
味わった初めての経験でした。
その戸塚を過ぎると、往年の渋滞の名所、原宿の交差点。ここは246の目黒の交差
点と争うほどの当時の道路交通情報での難所中の難所。学生時代と就職初期の頃、数回
だけ、この交差点の渋滞越えを経験している。逆に言えば、なるべく近寄らないように
していた場所だ。そう言えば、どちらも東京の有名地点と同じ名前というのも奇遇だ。
原宿を越えると、不確かな記憶だが、遊行寺という名の丘を越えて藤沢の市内に入っ
ていったように思う。藤沢は高校時代を三年過ごした懐かしい街だ。