norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

オルセー美術館 大ホール

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 オルセー美術館は元々オルセー駅の駅舎だったものを再利用したものだ。当時はプラットホームだった場所がガラスの天窓が張られたホールになっている。南仏への往復で使ったリオン駅と同じ雰囲気がまだ感じられる。主な展示室は大ホールの両翼にある5階建くらいの元駅舎が使われていて、ホールのほうは大型の彫像やモミュメントが展示されていて、それをゆっくり眺める為のソファなどが置かれている。

 面白いのはホールの一角にオペラ・ガルニエ宮の模型を断面で切ったものと、ガラス張りの床のしたに置かれたもうひとつのガルニエ宮の模型をまるで空から見下ろすかのように見られるものだ。ちょうどオペラ座を見てきたばかりだったので、なるほどあそこはこういう構造になっていたのかと得心したのだった。

 

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オルセーとオランジュリー

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 パリにはこれまで2002年の南仏とセットの時を含め四度訪れているが、オルセー美術館を訪れたのは2002年の時が初めてだった。

 最初の三回の時にはまだオルセー美術館は無かったようだ。調べてみるとオルセーが開館したのは1986年となっており、三度目に訪れた翌年という事になる。開館一年前という事であれば、相当準備は進んでいた筈だが、当時はまったく知らなかった。

 代わりに印象派系の美術館としてはオランジュリー美術館を訪ねている。セーヌ川を挟んでオルセーの対岸、ルーブルの隣あたりにあった筈だ。2002年の時には確かオランジュリーのほうが改築の為に閉まっていた筈で、ずっとオルセーはオランジュリーの代わりに出来た美術館だと思い込んでいた。

 

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アレクサンドル I I I 世橋

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 マドレーヌ寺院の前のカフェで暫し休んだ後、再び歩き始める。次の目的地は河向こうのオルセー美術館なのだが、ネプチューンの噴水があるコンコルド広場へ出た後、グランパレ、プチパレの間を通ってセーヌ川を目指す。妻が遠回りをしているのではないかと訊くので、アレクサンドル三世橋を子供達に見せたいのだと説明すると納得していた。しかし子供等は暑さのせいか、あまり興味が無さそうだった。

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マドレーヌ寺院

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 オペラ座の内部探索を堪能した後、また少し市内を歩いてマドレーヌ寺院まで行く。この界隈は二度目に我々夫婦でパリを訪れた際によく歩いた場所だ。マドレーヌ寺院の前にはフォーションという有名な高級食材店があって、我々夫婦もおそるおそる入ってみたが余りに高級品ばかりで買う物がなく、すごすごと退散した覚えがある。このフォーションではなく、安価な惣菜を専門に売る店がやはり近くにあって、そこは二度目のパリ滞在中は食費を節約する為にそこで惣菜を買ってはホテル・サン・ラザールの部屋でワインと共に食事にした覚えがある。それから20年近くが経過していて、我々家族で訪れた時にはもう何処にその店があったのかもわからなくなっていた。

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 マドレーヌ寺院までやってきて、炎天下で相当扱ったのでカフェに入り、我々はビール、子供等にはアイスクリームを買ってやって暫し休憩することにした。

 

オペラ座の様々な場所

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 今日でオペラ・ガルニエの紹介は最終回とする。ステージを見下ろす観覧席のある廊下の背後には飲物などをサービスするバーカウンターのある小部屋がある。我々が行った時は観光時間帯だったので、バーは開いてはいなかったが、バロック風の彫刻が幾つも飾られているお洒落な空間だった。

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 そのフロアからレトロなエレベータで地下へ降りることが出来る。降りていった先にあったのは、昔使われた衣装や仮面などの小道具を並べた展示室になっていた。仮面などはちょっと不気味なものも多い。

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 そこから更に奥へ進んでいくと、バレエの練習場や大道具の置き場所など様々な部屋へ通じる薄暗い廊下があって、この辺りはもうオペラ座の怪人の世界そのもので、思わず背筋がぞくぞくっとしてしまう。

 

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オペラ座 メイン・ステージ

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 今日はガルニエ宮オペラ座のメインの舞台ホールを紹介する。舞台を見下ろす個室になった観覧席は、3階か4階建てぐらいになっていたように思う。映画館のような分厚い扉を開けると、これも分厚いビロードのカーテンが掛かっていて、その奥に4、5人ほどが入れる席が舞台側の欄干の前に設えられている。入るととてもゴージャスで自分が昔の貴族にでもなったような気分を味わえる。

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 舞台の天井には大きなシャンデリアがぶら下っていて、確かオペラ座の怪人の中ではこのシャンデリアが落される場面があったような記憶がある。シャンデリアの付いた屋根にはシャガールの壁画が一面に描かれている。

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 舞台は意外に小さく見えるが、実は後方に場面を切替える為の部屋が幾つも用意されているので、メインステージとしてはこの位の大きさしか取れなかったのだろう。

 

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華やかなオペラ座

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 今日は華やかな雰囲気の方のオペラ座を紹介する。メインの舞台と観客席があるホールの裏側、建物では正面に近い側の二階に大きな広間があるのだが、それが将に絢爛豪華な造りになっていて、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を連想させる。昔は貴族たちがオペラの幕あいに、そこで歓談をして過ごしたのだろう。パーティのようなものも催されたのかもしれない。

 

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